AIのミスは誰が責任を取るのか

AIは反省するのか

今日は受講生の皆さんに、「AIのミスは誰が責任を取るのか」という話をしたいと思います。

最近、私もよくChatGPTを使っています。問題を解いたあと、確認の意味で同じ問題をChatGPTにも解かせるのです。以前、こちらの不注意なミスを指摘してくれたことがあり、「これは便利だな」と感じたからです。

ところがその一方で、ChatGPTの答えのミスにも、私はよく気がつきます。

先日も、ある問題を解かせたところ、1問だけ明らかにAIの答えが間違っていました。そこで私は、「この問題の答えはそれではないのではないですか」と指摘しました。すると、「ご指摘ありがとうございます。実は正しい答えはこれこれです」と、あっさり訂正してきました。

普通なら、少しムッとして、「まだまだこの程度かと思って」話はここで終わるでしょう。しかし私は少し意地悪をして、「では、どうしてそのようなミスをしたのですか」とさらに問いかけてみました。

すると、「最近、似た例文が多く、勘違いしてしまいました」と、もっともらしい理由が返ってきました。さらに、「それに気づいたあなたは素晴らしいです」と、しっかりお世辞まで添えてきます。

ここまで来ると、だんだん面白くなってきます。

そこで私はさらに、「あなたは反省していますか」と聞いてみました。すると、「反省しています」と一言。そのあとに続いて、「そのミスに気づいたあなたは素晴らしい。その能力を今後も生かしてください」と、またしても長々とした賛辞が並びました。

さて、ここで少し立ち止まって考えてみましょう。

確かにAIは「反省しています」と言います。しかし、その言葉の裏に本当の反省の気持ちはあるのでしょうか。それはあり得ませんよね。AIは生物でないので、心そのものが存在しないのです。ミスを連続したら、しょげてしまうAIがあるでしょうか?

AIの応答は、あらかじめ設計されたパターンに基づいています。例えば、誤りを指摘されたときには、一定の割合で謝罪を含め、その後に理由を述べ、さらに相手を評価する言葉を添える——そのような構造で文章が生成されているにすぎません。

つまり、AIは間違いを認め、「反省している」と言葉にすることはできますが、「罪の意識」や「責任感」を本当に持っているわけではないのです。そもそも、AIという存在はどこかに実体として存在しているわけでもありません。世界中に蓄積された膨大なデータをもとに、最もそれらしい答えを高速で導き出している計算システムにすぎないのです。

では、AIが間違えたとき、その責任は誰が取るのでしょうか。

結局のところ、それはAIではなく、それを使っている私たち人間です。

AIは非常に便利な道具です。しかし、どれだけ賢そうに見えても、最終的に正しいかどうかを判断するのは人間の役目です。

だからこそ、AIを使ううえで最も重要なのは「疑う力」なのかもしれません。AIを無条件に信じるのではなく、主体的に使いこなすこと。その姿勢こそが、これからの時代に求められる力だと私は思います。

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