S-CBT 受験前の注意点

受講生の皆さん、こんにちは。今日は共通のメッセージおよび、必要に応じて個別メッセージになります。

英検はS-CBT(Speaking – Computer Based Testing )がどんどん普及してきました。英検協会が2025年6月6日に公表した公式情報によると、英検準1級では約50%、2級では約30%の受験者がS‑CBT方式で受験していると発表されています。今後は確実にS‑CBTが大勢を占めるようになると思います。私は面接官を30年以上してきましたが、生身の人間の試験官はもう要らなくなるということですね。

さて、S‑CBTは、独自の操作やルールがあり、事前の準備と注意がとても大切です。私自身はS-CBTで英検は受けたことがない(というか昔はなかった)ので、ここでは、実際に受験者が経験した失敗例を調べて、注意すべきポイントを紹介します。

1. 受付での確認不足

試験前の持ち物チェックは非常に厳しく行われます。

腕時計、消しゴムのカバー、ポケットに入れたカード類(交通系ICカードや名刺など)も対象です。これらを所持していると、何度もロッカーに戻るよう指示されるため、受付前に必ず確認しましょう。

2. パソコン操作での戸惑い

S-CBTではノートパソコンが使用されますが、慣れていない人にとっては操作が難しく感じられることがあります。

特に注意が必要なのはライティングの入力時です。これはタイピングを選択した人にだけに関わることですが。

英検のS-CBTで「ライティングを手書きにするかタイピング(キーボード入力)にするか」は、受験方式を申し込む時点で決まります。つまり、試験当日に選ぶことはできません。

タイピングを選択した人は次の点に注意してください。

  • Tabキーによるインデントは使用できません。
  • Ctrl + マウスホイールによる画面の拡大・縮小も無効です。
  • 段落を作るには、半角スペースをいくつか自分で入力する必要があります。

事前に、これらの点を理解しておきましょう。

3. 絶対に押してはいけないキーがある

試験中にWindowsキーを押すと、画面が切り替わったり予期せぬ動作が起こる可能性があります。

無効化されていないケースもあるため、誤って押さないよう注意が必要です。

4. スピーキング中のマイク音量の不安

スピーキングテストでは、マイクの音量ゲージが表示されます。

レッドゾーンに入ると「声が大きすぎるのでは」と不安になって、同じ文を何度も録音し直してしまう人がいるそうですが、これは減点の対象になることがあり得ます。落ち着いて、一度でしっかり答えるようにしましょう。

5. 「もう一度聞く」ボタンの誤使用

質問の聞き直しは便利な機能ですね。I beg your pardon. って言わなくていいんですから。通常英検では、一度聞き直すと1点減点されます。けれども、質問の意味が分からないでトンチンカンな答えをすると1点になるので、聞き返す方が絶対いいです。ただし、質問の途中でボタンを押すのはNGです。

10秒の無音状態が生じると、次の問題に進んでしまいます。ということは、その問題は1点(英検には0点はない)ということになり、これでは合格は絶望的です。なので、考え込むときは、英語で時間稼ぎをする次のようなフレーズを使うのが効果的です。

例:

  • ‘Well, what shall I say …..”
  • “Well, let me see…”
  • “That’s a good question.”
  • “I need a moment to think.”
  • “In my opinion, I would say…”

このように沈黙を英語で埋めることが、減点を防ぐ鍵です。

6. 「次へ」ボタンを押さなかったことによる沈黙

解答が終わったら、速やかに「次へ」ボタンを押してください。

押し忘れると、その後の沈黙が“無言”と判定されてしまう可能性があります。

7. イラスト問題での操作ミス

イラスト問題では、説明後に4コマイラストが1画面で出てきます。前に戻るボタンを押して再説明を得るのはNGです。

S-CBTには紙の試験や従来の面接と異なる特徴があります。以下にそのメリットとデメリットを整理しておきます。

■ メリット

  • 対面の面接が苦手な人にとっては、話しやすい環境です。
  • 質問の聞き直しがしやすく、自分のペースで進められます。
  • ライティングをタイピングで入力できるため、手書きよりも速く、見直しも容易です。

■ デメリット

  • リスニング問題では先読みができません。
  • 問題の前後移動がしづらく、見直しが困難です。
  • 長文問題からフレーズをコピーしたり、難しい語彙を引用することができません。
  • Ctrl + F(検索機能)も使えないため、必要な情報を探すのに時間がかかる場合があります。

特に操作に関する練習や心構えは、当日の安心につながります。その意味でも、本番とそっくりではありませんがS-CBT問題集についている無料のコンピューター模擬試験での事前練習はマストです。

受験前には、これらの特徴をしっかり理解し、対策しておいてください。

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