英単語の覚え方

英単語の覚え方

今日は英単語の覚え方について、私見を述べてみたいと思います。

ある有名な英語講師が次のような趣旨のことをおっしゃっていました。僕は「電車の中で単語帳を開いて勉強している人を見ると、思わず合掌してしまうんです。」

つまり、「そういった学習では英単語は定着しませんよ」というメッセージです。T先生は、生活や長文の中で単語に出会い、文脈の中で意味をつかむこと。そして、分からなければ自分で辞書を引いて学ぶことの大切さを説いておられるのだと思います

一方、多くの先生方や英検・大学の合格者たちは「私は、スキマ時間に単語帳を開いて覚えた」と後輩にアドバイスをしています

では、どちらが正しいのでしょうか。

私は、T先生の主張には一理あると思います。なぜなら、単語帳だけで単語を覚えるのは、正直なところ「面白くない」からです。私たちは日本語を覚えるとき、単語帳など使いません。子どもの頃に周囲の人との会話を通じて語彙を増やし、やがて読書などを通して語彙力を高めていきます。これこそが、理想的な単語との出会いであり、語彙習得のあり方です。

しかし現実には、日本に住む学生や社会人が日常的に英語に触れられる機会は限られています。留学でもして英語で授業を受け、発表も英語、生活も英語、という環境にいれば話は別です。しかし、普段は日本語に囲まれて生活し、日本語で授業を受け、家族や友人との会話も日本語です。そのような環境では、英語の文章を読む機会も限られ、出会う英単語の種類も、同じ単語に何度も触れる機会も少ないのです。

だから、私は「単語帳の力も借りるべきだ」と考えています。生活や読書・リスニングの中で新しい単語と出会い、辞書引きながら学習することと、時間があれば単語帳を取り出し、語彙力を高めようとすることは“車の両輪”のようなものだと思うのです。

ただし、単語帳の使い方には注意が必要です。多くの人は、英単語と日本語の意味をただ一対一で対応させて眺めているだけではないでしょうか。これでは、定着しにくいのです。1つ1つの英単語のもつ複数の意味を知り、その根底にある意味合いを考えながら、対訳ではなく、本質的な意味を知るべきなのです。そして、もっと“アクティブ”に単語を覚える必要があります。

具体的には:

  • 覚える単語の品詞を意識する
  • 接頭辞や接尾辞を意識する
  • 正しい音声で聴く
  • 発音してみる
  • 実際に書いてみる
  • 派生語や同義語を調べる。
  • 時間があれば語源を調べてみる
  • 例文や語句の中で意味をつかむ
  • 例文や語句を作ってみる

といった工夫が必要です。

まとめ

語彙力を伸ばすには、生活や読書を通して生きた単語との出会いを大切にする。そのとき、単語の意味が正確に分からないときは辞書を引く。辞書は解説まで読む。これが基本。同時に単語帳も載って、普段の出会いから漏れ落ちている単語を確認する。単語帳の単語は見たり聴いたりするだけではなく、実際にアクティブに使ってみる。

辞書と単語帳、この二つが揃ってこそ、語彙力はしっかりと身についていくのです。

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