シャドウイングは効果的な学習法か?

シャドーイングは効果的な学習法か?

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、ほとんど間を空けずにその音を真似して発音していく練習法です。

普通のリピート練習は、英語の一文を聞いてからポーズがあり、その間に真似をするものですが、シャドーイングではそのポーズがありません。0.5秒ほどの差で、影のように英語を追いかけて発音する――それが「シャドー(影)ウィング」と呼ばれる理由です。

これを「とても効果的だ」という人もいれば、「意味がない」と言う人もいます。一体どちらが正しいのでしょうか?

この10年ほど、シャドーイングは特に効果的なトレーニング法として注目されています。

しかし、最近ではあまり意味がないという人もいます。一体全体、どちらが正しいんでしょうか。

私は「やり方次第」だと思っています。

実はシャドーイングは、50年以上も前から同時通訳の訓練として、会議通訳養成所では行われていました。

英語を聞きながら、頭の中では次の言葉を準備する――この“同時処理”を行うためのトレーニング法の1つだったのです。つまり、これはマルチタスキング能力を養うためのもので、最近生まれた方法ではありません。

ただし、シャドーイングには難点もあります。

正直、やっていてあまり「楽しくない」と感じる人が多いんです。

その理由の一つは、「完璧にこなすのが難しい」こと。

ゆっくりした音声ならできても、速い音声になると、ある程度の実力がないとついていけません。

また、文全体を正確に真似するのは、非常に高度な技術が必要です。

そしてもう一つの理由は、「達成感や楽しさを感じにくい」ということ。

これでは継続が難しくなります。

そこで、私がおすすめしたいのが「パーシャル・シャドーイング(部分的シャドーイング)」です。

文全体を真似しなくてもいい。文の一部を聞いて、その部分だけをシャドーイングする――これなら誰でもできますし、練習にも変化がつけられます。そのうえで、シャドーイングした部分を「かみしめる」ようにしてみてください。「かみしめる」とは、その意味をじっくり味わうことです。

たとえば “on a daily basis” という表現が出てきたら、「日々を基調にして」といったイメージでしっかり理解してみる、という感じです。文全体は無理でも、部分的なシャドーイングなら、その人の力に応じて切り取ってできます。とても効果的だと思います。

つまり、シャドーイングは「良い」「悪い」ではなく、「自分に合ったやり方を見つけて取り組むこと」が大切なのです。

学習というのは、楽しく続けられるように工夫していくことがとても大切なんです。

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