英語を「日本語に訳すクセ」をやめよう
受講生の皆さん、こんにちは。
このテーマについてはこれまでにも何度か書いてきましたが、今回はそのシリーズの5回目です。
「英語を日本語に訳すクセをやめよう」と言うと、「先生もときどき日本語に訳させるではありませんか?」と思う人もいるかもしれません。確かに、その通りです。
本当のことを言えば、私は皆さんに英語を日本語に訳してほしいわけではありません。理想は、英語を英語のまま理解することです。たとえば What does this sentence mean? と聞かれたときには、日本語で説明するのではなく、別の英語を使って言い換えて説明できるようになってほしいと思っています。
しかし、実際には受講生がそこまで英語力がついていない場合も多く、その場で止まってしまうことがあります。そこで、英文の理解を確認するための方法として、日本語訳を使うことがあります。訳してもらうことで、その英文の文構造や、語と語の修飾関係がきちんと理解できているかを確認できるからです。ですから、レベルが上がるにつれて、私の授業でも英語だけでやり取りする量が少しずつ増えていきます。
ではここで、英語で考えるためのトレーニング方法をもう一度確認してみましょう。自分がいくつ実践しているか、ぜひ点検してみてください。
まず大切なのは、英語に触れる時間を増やすことです。
たとえば、スマートフォンの設定を英語にしたり、英語のポッドキャストや映画を聞いたり見ることです。できれば日本語字幕を使わずに見ると、英語をそのまま理解する練習になります。
私自身、大学生のころは日本語で授業を受けているのが少し物足りなく感じ、講義を聞きながら頭の中で英語に同時通訳するような練習をしていました。
次に、単語を日本語だけで覚えすぎないことです。
たとえば excited という単語があります。これは「とてもワクワクしている」という意味ですが、日本語の意味だけで覚えるよりも、コンサートに行く前の気持ちや、楽しみで胸が高鳴る感じを思い出しながら覚えると、英語の意味がより自然に頭に残ります。
また、英語では単語を一つずつ並べて考えるより、まとまった表現(チャンク)を覚えることも大切です。
たとえば、
- frankly speaking(率直に言うと)
- as a matter of fact(実は)
といった表現です。こうしたフレーズをまとめて覚えると、自然でスムーズな英語が話しやすくなります。
さらにおすすめなのが、頭の中で英語の独り言を言うことです。
たとえば、
- I’m a little thirsty.
- I need to drink more water.
- I’ll buy a bottle of water on my way to school.
このように、日常生活の出来事や自分の気持ちを英語で考えてみましょう。これは、英語で考える力を育てるとてもよい練習です。
そしてもう一つ大切なことがあります。それは、間違いを恐れないことです。
間違いは失敗ではなく、学ぶための大切な材料です。多くの間違いを経験するほど、英語は確実に上達していきます。
英語を上手に使えるようになるためには、毎日少しずつ続けることが重要です。
朝に少し英語で考え、通学中に英語を聞き、夜には短い英語日記を書いてみるのもよい方法でしょう。
英語は特別な才能ではなく、毎日の練習によって身につく力です。
少しずつでも英語で考える習慣を作れば、英語はだんだん自然に使えるようになります。ぜひ自分なりの練習方法も作って、継続していってください。
