英検要約問題の大切な点

英検要約問題について

皆さんから多くのご質問をいただいている「要約問題」について、既にオンラインでお話はしていますが、改めて重要な点をまとめてお伝えします。

英検「要約問題」とは?

英検では、昨年(2024年度)から2級以上の級で「要約問題」が導入されました。これは、皆さんの総合的な英語力をより多角的に測ることを目的としています。与えられた英文を約3分の1の長さに要約する形式です。

この要約問題を通して、具体的に以下の3つの力が試されます。

* 重要な情報を取捨選択する力

* 分詞構文などの構文を使いこなす力

* 文型を変形する際の品詞変換の力

各級の目安語数は以下の通りです。

* 2級: 約150語の英文を45~55語で要約

* 準1級: 約190語の英文を60~70語で要約

* 1級: 約300語の英文を90~110語で要約

「本文の単語を使っていいのか?」という疑問について

多くの方が「要約では、本文中の単語を使ってはいけないのか?」「できるだけ言い換えるべきなのか?」という疑問をお持ちかと思います。これに対する答えは次の通りです。

* 🔵 キーワードは、そのまま使うべきです。

特に筆者が重要だと考えているキーワード(多くは名詞)は、言い換えない方が良いでしょう。なぜなら、無理に言い換えることで、本来の意味がぶれてしまう可能性があるからです。

* 🔵 一方、キーワード以外の語句はできるだけ簡潔に言い換えるべきです。

要約の基本的な考え方

要約とは、単に文章から単語を削るだけの作業ではありません。単語を削るだけでは、論旨(筆者の主張)は残っても、情報量が大きく失われてしまうことがあります。

そのため、情報をできるだけ保ったまま、文章を短く・簡潔にするためには、次のような工夫が必要です。

* 構文を変える(例:接続詞を分詞構文に置き換えるなど)

* 品詞を変える(例:動詞を名詞に変換するなど)

こうした言い換えや構造変換の作業を行うことで、皆さんの英語力が明確に表れます。同時に、文法ミスや不自然な表現が出やすいポイントでもあります。

したがって、**自信がない場合は、元の構造を大きく変えすぎないことをおすすめします。**筆者の主張をわかりやすく残したまま、できる範囲でシンプルにする方が、結果的に良い要約につながります。

要約の手順

効果的な要約を行うための手順は以下の通りです。

* 論旨(筆者の主張)と具体例を見分ける

→ 具体例はカットするか、名詞化するなどして簡潔に添えるようにしましょう。

* 論旨の文を短く、わかりやすく言い換える

具体的な例を見てみましょう。

原文:

It is for this environmental change occurring nowadays that we do not see that kind of birds in this town anymore.

要約例①(構文を変えて圧縮):

This recent environmental change led to the disappearance of those birds.

要約例②(元の構造を活かした例):

Because of this environmental change, we don’t see those birds anymore.

🔑 この例では、「environmental change」という語はキーワードなので、そのまま使用しても問題ありません。「in this town」は前後の文脈で理解できると判断し、省略しました。

最後のチェックポイント

要約を書き終えたら、必ず以下の3点を確認してください。

* 文法ミスはないか?

* 文が自然な流れになっているか?

* 論旨はきちんと伝わるか?

以上を踏まえて、練習をしてください。

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