前置詞 on のイメージ
受講生の皆さん、こんにちは。
今日から少しずつ英語の解説をしていきたいと思います。今回のテーマは「前置詞」です。
英語の前置詞は、よく使うものは30種類ほどしかありません。in, on, at, to, for, from, with, by, about, over, under, between, among, during などで、これらは、それ自身で情報を持っているものではないのですが、時間と場所や関係性を表す非常に大切な機能語です。
中1で習うものばかりですが、使いこなすのはとても難しいものです。小さなキャンディー一粒ほどの短い単語なのに、意味や使い方は奥が深いのです。
今日はその中から on を取り上げます。中学1年生のとき、「on=〜の上に」と習った方が多いでしょう。実はこれが誤解の原因になりやすいのです。on の本当の核心的な意味は「接触」です。
ここで有名な笑い話を紹介します。日本人が二段ベッドで「上の段で寝ましょうか」と言いたくて、“Shall I sleep on you?” と言ってしまい、相手を怒らせてしまった、というものです。「on=上に」と覚えてしまうと、このような誤解が起きるわけです。
それでは on の他の用法を例文で見てみましょう。
- 壁に絵がかかっています → There is a picture on the wall.
「壁に接して絵がある」という感覚です。
- 道に面して住んでいる → I live on that street.
これは「道に接している」イメージです。
- その店は右手にあります → The store is on your right.
「右手の地面に接している」という感覚です。
- バスや電車に乗っています → I’m on the bus/train.
広い床の上にいるイメージです。
- 電話で話しています → She is on the phone.
見えない「電波の上に乗っている」感覚から来た表現です。
- 誰かに頼る → depend on someone
これは「相手にもたれかかる」イメージです。
- 時間どおりに → on time
時計の針の上にぴったり重なっているイメージです。
- 何かに取り組む → work on a problem
問題の上に自分を乗せて、作業しているイメージです。
このように、on の基本は「接触」。そこから広がって、物理的にも抽象的にもさまざまな表現に使われています。
